バレーボール
テレビでやっているので時々見たりするんだが、正直言ってもう駄目だな。
と言っても、日本が弱いとかそういう意味じゃないぞ。
バレーボール自体がだめって事だ。女子供のするスポーツ。簡単に言えばそういうことだな。
身長が2mにも達するアスリートが戦う球技として、あまりにもつまらん。
身体能力の高い大男があえてするスポーツではないのだ。
まず第一に、危険でないこと。
サッカーやバスケット、アメフト、ラクビーなど、チームで戦う球技はたくさんあるが、どれも常人離れしたスピードとパワーが要求され、強靱な選手がぶつかり合うことは普通だ。
競技によってはプロレスラーレベルの選手が肉弾戦を繰り広げる。非常に危険で一歩間違えば死人が出かねない。
もの凄くのんびりしたスポーツの代表である野球ですら、凶器になりうる道具を使い死んでもおかしくないことを普通にやっている。
160km/hにも達する硬球をバットで打ち、場合によっては150mくらい飛ばしたりする。えげつない競技だ。
そんな危険な行為を鍛え上げたアスリートが生活や己の名誉などをかけて全力で戦う、素人である俺たちには到底不可能なことを平然とやってのけ、勝負の世界のすごさを見せつける、そんなシーンにしびれるのだと思う。
人間の肉体の限界地点でギリギリの戦いをするのは、安全ではないのだ。
だが、バレーボールは非常に安全だ。
ボールは顔面に当たっても死なないし、敵と接触することはない。当然乱闘だってない。
前述のスポーツでは試合中に死んだ人もいるし、再起不能になることもある。骨折程度の怪我なら全然珍しくないのだ。
バレーではせいぜい突き指か捻挫くらいか。死ぬかもしれないような大怪我をしたという話は聞いたことがない。
二つめはほとんど選手が走らないこと。
体格の良いアスリートが両チーム併せて12人もいて、試合時間もかなり長い事が多いが、良く見ると選手はほとんどは走っていない。
最も走っているシーンは点が入ってコート内をぐるぐる回る時…..それは勝負とは関係ないじゃん。
そもそも、バレーボールの選手って練習で走っているのだろうか?
これほど走力を必要としない団体球技も珍しい。
全然走らないからスピード感が無い。ダラダラしたゲーム展開を何とかするためにルールの改正は何度も行われているが、点の入り方がスピーディになっただけで、 ゲームがスピーディになったわけではない。ダラーっと下感じは昔のままだ。
三つ目は相手がミスして点が入っても結構喜んでしまっているところ。
説明するまでもなく、かなりダサイ。
普通なら苦笑いとか相手のミスにつけ込んでたたみ掛けるから気を引き締め行けとかそんな雰囲気になると思うんだが。
バレーでは普通に喜んでいたりする。そういうのはママさんバレーぐらいにしておいてもらいたい。
最後に、マスコミのバレーボールの扱い。
バレーボールの世界大会は毎年日本で行われる。世界バレーだけでなく、世界的な大会はすべて日本で行うのだ。
海外でバレーぼるのこう言った大会が行われることはない。
なぜなら、日本以外では興行的に成り立たず、大赤字になることがわかっているから。
早い話、人気のないスポーツなのだ。ガーン。
日本ではマスコミの扱いが特別でテレビでも派手に放送するため、日本人はそのときだけバレーボールファンになる人が多い。
さらに、普段はスポーツに興味のないひともテレビを見るように人気アイドルを大量に使い、いかにも世界で戦えるかのような偏った放送をする。
現在の日本の力では予選リーグを通過するのがやっとで上位に行くなどとうてい無理なのに、優勝できるかも見たいな酷い内容だったりする。
今回、女子のMVPは日本の竹下である。MVPというのは最優秀選手のことであり、チームで戦う球技において最優秀な選手はチームを優勝させた選手である。チーム成績に関係なく選ぶのならば、チーム順位など必要なかろう。おかしな事だ。
竹下は非常に優秀なセッターだが、日本チームが1位にならない限りMVPの資格はない。勝利したチームの中で最もその勝利に貢献した選手がMVP。個人成績など関係ないし、ましてやその選手の能力や過去の成績など全く関係ないのだ。
スポーツの放送はバラエティではない。そこをはき違えてもらっては困るのだ。
スポーツの実況放送はドキュメンタリーであり、筋書きのないドラマなのだ。
正確にわかりやすく、ありのままを公正に伝えるのが放送局のやるべき事であって、面白おかしく脚色したり、ワケのわからんタレントで数字を稼ぐ様なことは止めてもらいたい。
試合中にアイドルの素人丸出しのコメントや奇声、悲鳴、そういった物を放送するのは絶対に止めてもらいたい。
そんなことでバレーボールはもうおしまいだ。何年も前から言っているが、いっこうに良くならず、酷くなる一方。
こんなスポーツはもう女子だけで十分だ。