ボクシングって

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ボクシングは昔から好きで自分自身も高校受験に失敗した場合ボクサーになるつもりでいたぐらい。
非常にシンプルで公平でわかりやすい格闘技である。


以前、具志堅用高氏について書いたことがある。亀田君の一件についてだ。
今回から亀田君と呼ぶことにした。なぜかというとあまりにもスゴイからだ。先ほど試合の録画を見たんだが、さすがは亀田君、チョースゴイ。
1Rにダウン、ここは10:8だ。11Rと12R、亀田君はスタンディングダウンを取られてもおかしくないくらいフラフラだ。普通に考えて10:9だ。場合によっては10:8もありえる。少なくとも亀田君は4ポイント、もしかしたら5ポイント落しているかもしれない。
亀田君が勝つには残りの9ラウンドで5ポイント以上取らなければ行けない。1ラウンドだけは亀田君が取っていると思われるラウンドがあるが、そのほかはジャッジの見方次第でどのようにも評価できそうな感じだ。それでも亀田君は5ポイント取っているとジャッジに印象づけている。これはもう恐ろしいというほかない。
ココまで亀田君はろくな相手と戦っていない。やたら弱い奴(そのまんま)、すでに現役ではない奴(お金くれたら試合するよね)、階級の違う奴(軽量級だと数キロ太れば階級が変わる)など、そのような相手としか戦っていない。早い話、世界と取るなんてレベルではないのだ。
こんなむちゃくちゃなマッチメークで無敗だといきがったら、具志堅でなくても一言言いたくもなるだろう。さすがは亀田君だ。

今回も実にうまいことやっている。ライトフライ級は王座が空位、自動的に1位と2位の対戦が実施される。チャンピオンがいないためお金がある方がいろいろと自由に決められる。亀田君は元々フライ級である。うまいことマッチメークしてランキングさえ稼げば有利な条件で世界戦ができるライトフライで戦うために今回は特別に限量しているのだ。
対してランダエダはもとミニマム級チャンプ、そこから1階級あげている。なんと亀田君とは2階級も違うのだ。亀田陣営としてこんなおいしい話はない。軽量級で2階級と言えば大変な話だ。1階級でもずいぶん違う。違うからみんな苦しい限量をするわけだ。
まさに、これ以上ない条件、バックにはビッグスポンサーもいる。さすがは亀田君だ。
さらに言うと、この二人ライトフライ級ではまったく試合をしていない。ランダエダはミニマムでしか試合をしていないし、亀田君はフライ級でしか試合はしていない。ともにライトフライでは実績なしだ。
なのに1位と2位….WBAの仕組みがどうなっているのか不明だが普通なら亀田君はライトフライ級で世界戦ができる状況ではないんだよな。
このあたりジムの力というかテレビ局のプロモーション能力というか儲かる見込みさえあればどうにでもなると言うことが良く解る。さすがは亀田君だ。
試合を見た人なら分かると思うが、あの状況で解説は10Rまではランダエダのスタミナが切れるからそこを突けみたいなことを言っていたが、11.12Rは単なる応援で最後まで頑張れとか顛れずに最後まで戦えとか…さらにこれが世界の壁です、亀田君はまだ19歳まだまだ先があるみたいなことを言い出していた。
今回、元世界チャンプを3人も用意した。彼らは経験者なので見れば分かるのだ。普通に考えて11,12Rをあきらかに亀田が取る展開でなければ判定勝利が難しいことを知っているからあのようなコメントになるのだ。会場の誰もが負けを覚悟し、本人も含めてオヤジもほかのスタッフも皆そうだっただろう。
そりゃそうだ。あれで勝てるならわざわざジャッジを用意する必要もない。というか、試合の必要もない。
12Rまで試合が進んでしまったので、亀田君はフットワークはないし、意外とパンチ力もない、試合運びが下手なのは若いからしょうがないとして、意外にも打たれ弱くスタミナもたいしたことがないのが露呈してしまった。
しかしだ、スプリットとはいえ、亀田君は勝っちゃったのである。10代の無敗の世界王者が誕生だ。
恐るべしジャパンマネー、恐るべし日本のテレビ局である。
こうなったら亀田3兄弟に行けるところまで行ってもらうしかないかもしれないかもしれん。
まじめにボクシングに取り組んでいる人には大変申し訳ないが、もうこうなってしまった以上どうしようもない。
何とも軽いチャンピオンを作り出してしまった。


tencho posted this in スポーツ感染 on .

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