世界ランキング21位?
21位….そんなランキングがあるとは知らなかった。
というか、あることはあるだろうが、普通は表に出てこないわな。
この順位ではタイトル戦はないだろうし、ランキングって意味があるのは10位までだ。
テニスなどの世界ランキングとは異なり、順位を決める明確な要素というのがない。
もともと、ボクシングのランキングって結構適当なのだ。
普通に考えれば分かると思うが、タイトル挑戦権のないランキングなんぞ全く意味がない。
ランキング21位で36歳。36歳だぞ。普通におっさんだ。
ちなみに、とうの昔に引退した元ミドル級チャンピオンの竹原が現在34歳のはずだ。もう引退して何年もたっている竹原よりも年上なのだ。
ボクシングというスポーツは非常にハードなスポーツで、ちょっとやってみれば分かるが素人では3分間ガードを上げてステップを踏み続けることも相当しんどい。実際は死ぬ気でパンチを出し、腹やら頭にパンチをもらい、鼻血は出るは眼は腫れるは、流血するはでもう大変だ。相手も死ぬ気できているのだから仕方がないが、こんな厳しいことを最高で12Rも行うのだ。
当然選手生命は短く、30代のボクサーはとても少なくなる。また、頭を殴り合うスポーツなのでそのダメージの蓄積というのも無視することはできず、網膜や脳に損傷を受ける事も珍しくない。
サンチェスはそんなスポーツを18年もやっているそうだ。試合をしているだけでも恐ろしい。
体を見る限り、かなり衰えが見える。元々筋肉量は多いタイプではなさそうだが若い頃に比べたらかなり弱っているだろう。
36歳という年齢だ。おそらく引退するつもりでジムの後輩の練習相手などをしていたと思われる。
そこで、ランキングだ。俺が思うに、サンチェスはランキングされていなかったと思う。
でもそれではハクが付かないので、どうでも良いような順位、それが21位である。
しかし、あれだな、経験というのは恐ろしい物だな。もうヨレヨレのはずなのに、8R戦いきってしまう。たいしたおっさんだ。
いいかげん、まともな相手と試合をしないと強くならないぞい。